yakuproplus’s blog

国内外のニュースに関して、思うことなどを綴っていきます。

人の記憶はあいまいなもの

人間の記憶って、とてもいい加減で、あいまいなものなのだそうですよ。

ある実験で、車の衝突事故の映像を観てもらい、その後「車がぶつかったときに、車はどれくらいのスピードが出ていましたか」というような内容の質問をしたのだそうです。

f:id:yakuproplus:20161025181803j:plain

そして、その質問の際、質問の表現として「接触した」「ぶつかった」「激突した」というような言葉におきかえてみたのだそうです。

そうすると、その質問の仕方によって、返ってきた答えにばらつきがあったのだそうで、「接触した」と質問した時には時速50キロぐらい、「ぶつかった」と質問したときは時速60キロぐらい、「激突した」と質問したときには時速65キロぐらいだったのだそうです。

このように質問の仕方のよって、記憶の内容に変容が起こってしまうことを「語法効果」というのだそうです。

これって、怖いですよね。

まさに、これが誘導尋問などに使われるのかもしれませんね。

また、同じような実験では、短い映画を観せた後で「道を走って小屋を過ぎたときの車のスピードは何キロでしたか?」と質問したのだそうです。

このとき、映画の中には小屋なんてなかったのですが、1週間後に「小屋があったかどうか」を質問すると、2割の人が「小屋はあった」と答えたのだそうです。

これは、1週間前に質問されたとの記憶によって、無意識に「小屋があった」ということを記憶の中に植え付けられてしまったのだそうです。

ですので、これまで自分の記憶に自信を持っていた人は、あまり過信しないほうが良さそうですよ。