マレーが年間ランキング1位を守る!
ATPワールドツアー・ファイナルズ準決勝では、残念ながら錦織選手はまったくいいところがなく、ジョコビッチ選手に敢えなく敗退してしまいました。
マレー戦の疲れが抜け切らないのか、チリッチ選手にも逆転負けしていますし、やはりフィジカルでの差は、想像以上に大きいのでしょうね。
ATPワールドツアー・ファイナルズ決勝
さて、ATPワールドツアー・ファイナルズ決勝なのですが、錦織選手を破ったジョコビッチ選手と、初の年間1位とファイナルズ優勝を目指すマレー選手との戦いとなりましたが、戦前では2日連続して3時間オーバーの試合をこなしたマレー選手が圧倒的に不利で、優勝はジョコビッチ選手だろうなんていう予想が立っていましたが、そんな予想を吹き飛ばすかのごとく、マレー選手が、あのジョコビッチ選手をストレートで下しましたね。
不調とはいえ、ここまで体力温存のストレート勝ちで勝ち上がってきたジョコビッチ選手に1セットも与えずに勝ち切るのですから、今年後半のマレー選手の強さは本物で、また恐るべき体力と精神力だと思います。
この決勝に勝ち上がる前のマレー選手の2試合、対錦織選手、対ラオニッチ選手の試合は観たのですが、フルセットにまで及んでおり、マレー選手はかなり走り回っており、ようやく勝ちきったという試合でしたし、流石にランキング2位のジョコビッチ選手には、ストレートで負けるだろうなと思っていたのですが、流石ですね。
これまで、BIG4の中でも1番苦労してきていましたし、このような苦労人が最後に笑ってツアーを終えることができるのは、とても嬉しいですね。
しかもマレー選手は5大会連続での優勝ということになりますし、全米オープン準々決勝の敗退以降、負け知らずですから、どこまで無敗記録を伸ばすことができるのか、来年もとても楽しみです。
また、グランドスラムも残り、全豪オープンと全仏オープンを残すのみとなっており、いまの勢いであれば、来年の全豪オープン制覇も間近なのではないでしょうか。
ATPツアーファイナルズ、2年ぶり4強へ
本日、というか明日の朝5時から、ATPツアーファイナルズ、錦織圭選手VSマリン・チリッチ選手の試合が開始されますね!
この試合、2年ぶりにツアーファイナルズ準決勝に進むためには、ぜがひにも勝ちたいところではありますが、実はこの前に行われる、アンディ・マレー選手VSスタン・ワウリンカ選手の結果次第では、錦織選手が負けたとしても、準決勝に上がることができるんですよね。
というのも、現在のところ、このグループ・ジョン・マッケンローの対戦成績は以下のようになっていて、
- マレー・・・・(2勝)
- ワウリンカ・・(1勝1敗)
- 錦織・・・・・(1勝1敗)
- チリッチ・・・(0勝)
なんと3人にリーグ突破の可能性があるんです。
もしマレー選手とチリッチ選手が勝った場合、ワウリンカ選手と錦織選手は負けということになりますので、ともに1勝2敗となり勝敗が並ぶことになります。
しかし、この場合、直接対決で、錦織選手はワウリンカ選手に勝っていますから、自動的に準決勝に進むことができます。
一番ややこしいのは、ワウリンカ選手と錦織選手が勝った場合。 とはいえ、この場合、マレー、ワウリンカ、錦織の3選手が2勝1敗となるとはいえ、順位決定の方法としてセット獲得率の高い人が優先ということになっているので、惜敗したとは言え、マレー選手から1セットとっている錦織選手には有利で、1位通過なんてこともありえます。
ただし、危険なのは、ワウリンカ選手が勝ち、錦織選手が負けた場合で、こうなってしまうと残念ながらリーグ戦での敗退が決まります。
とにかく錦織選手がチリッチ選手に勝つことが、何も考えなくて済むので一番いいのですが、なにせここのところ、チリッチ選手には2連敗中ですし、流石にチリッチ選手も全敗でファイナルズを終えたくないでしょうから、かなり本気で挑んでくるでしょう。
他力本願でマレー選手が、ワウリンカ選手を撃破してくれるといいのですが、ここ1番というところで、ワウリンカ選手は恐ろしく強くなるんですよね。
なにせ、ワウリンカ選手はグランドスラム決勝に進出すると無敗というほど大舞台に強い選手ですから、マレー選手も安泰とは言い切れないんですよね。
まぁ、弱気なことを言っても仕方ありませんので、ここは全力で錦織選手を応援しましょう!
ツアーファイナルズ、初戦完勝!
昨日14日に行われたATPツアーファイナルズ予選、ラウンドロビン・ジョン・マッケンロー・グループの初戦は、錦織圭選手が世界ランキング3位のスタン・ワウリンカ選手を、セットカウント6-2、6-3のストレートで、見事に全米オープン準決勝の借りを返しましたね。
ファーストサービスの確率が46%とかなり悪かったのですが、素早いアグレッシブで多彩な攻撃が見事に決まっていて、よほど調子が良さそうですね。
しかしながら、いいプレーができていたとはいえ、どうも昨日のワウリンカは本調子ではなかったように見えましたし、膝の影響からか、あの恐ろしく鋭いバックハンドがいまひとつナリを潜めていましたね。
好調時のワウリンカを今回のような圧勝で倒していれば世界3位もすぐ手に届くとは思いますが、昨日はどうもワウリンカの不調とサーフェスの相性による完勝だったようにも思え、まだまだ安心して世界ランキング3位を取れるというには早すぎるように思います。
とはいえ、ジョコビッチやマレーのようなベースラインでディフェンスしながらのカウンタースタイルや、ラオニッチのようなビックサーバー(チリッチ、ワウリンカもビックサーバー寄りですが・・・)とは異なり、錦織選手のプレーは観ていて楽しいですよね。
フェデラー不在の今大会は、やはり錦織選手の活躍がなければ、さらなるテニスの人気向上は難しいのではないでしょうかね??
さて本日は、イワン・レンドル・グループのモンフィスVSティエム、ジョコビッチVSラオニッチの試合が行われます。
見所はなんといっても、ジョコビッチVSラオニッチですよね。 まだまだジュコビッチが本調子ではないので、このラオニッチ戦はまさにどちらがグループ1位通過するのかを決する試合といってもいいでしょう。
そして、明日16日には、ジョン・マッケンロー・グループの頂上決戦ともいうべき、錦織圭VSアンディ・マレーの試合があります。
マレーは、錦織選手に2連敗はしたくないでしょうし、錦織選手もここで決勝トーナメント進出を決めておきたいですよね。
なにせ次の対戦相手はチリッチ選手ですし、錦織選手はどうもチリッチ選手とは相性があまりよくなく、7勝5敗と勝ち越しているとはいえ、2015年の全米オープンでは敗れていますし、近2試合も錦織選手の棄権と決勝で敗れるということになっていますから、格上のマレー選手との試合で勝ておいて、チリッチ戦を迎えたほうが楽だと思います。
最悪パターンとして、チリッチ選手がワウリンカ選手に勝ち、錦織選手と決勝トーナメント進出をかけた試合を行うなんてことも考えられますからね。
まぁ、とにもかくにもマレー戦、いまからワクワクしています。