ATPワールドツアー・ファイナルズ準決勝では、残念ながら錦織選手はまったくいいところがなく、ジョコビッチ選手に敢えなく敗退してしまいました。
マレー戦の疲れが抜け切らないのか、チリッチ選手にも逆転負けしていますし、やはりフィジカルでの差は、想像以上に大きいのでしょうね。
ATPワールドツアー・ファイナルズ決勝
さて、ATPワールドツアー・ファイナルズ決勝なのですが、錦織選手を破ったジョコビッチ選手と、初の年間1位とファイナルズ優勝を目指すマレー選手との戦いとなりましたが、戦前では2日連続して3時間オーバーの試合をこなしたマレー選手が圧倒的に不利で、優勝はジョコビッチ選手だろうなんていう予想が立っていましたが、そんな予想を吹き飛ばすかのごとく、マレー選手が、あのジョコビッチ選手をストレートで下しましたね。
不調とはいえ、ここまで体力温存のストレート勝ちで勝ち上がってきたジョコビッチ選手に1セットも与えずに勝ち切るのですから、今年後半のマレー選手の強さは本物で、また恐るべき体力と精神力だと思います。
この決勝に勝ち上がる前のマレー選手の2試合、対錦織選手、対ラオニッチ選手の試合は観たのですが、フルセットにまで及んでおり、マレー選手はかなり走り回っており、ようやく勝ちきったという試合でしたし、流石にランキング2位のジョコビッチ選手には、ストレートで負けるだろうなと思っていたのですが、流石ですね。
これまで、BIG4の中でも1番苦労してきていましたし、このような苦労人が最後に笑ってツアーを終えることができるのは、とても嬉しいですね。
しかもマレー選手は5大会連続での優勝ということになりますし、全米オープン準々決勝の敗退以降、負け知らずですから、どこまで無敗記録を伸ばすことができるのか、来年もとても楽しみです。
また、グランドスラムも残り、全豪オープンと全仏オープンを残すのみとなっており、いまの勢いであれば、来年の全豪オープン制覇も間近なのではないでしょうか。